見落としとは?/ アットローン
[ 67] 見落としがちなぜい弱性(Webアプリケーション編) その2:ITpro
[引用サイト] http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071221/290064/
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まず,写真1のログイン画面にどのようなぜい弱性が内在しているかお考えいただきたい。Webサイトの会員の立場から,ご自身の認証コードが破られる可能性は高いと思われるだろうか。 この条件が加わると,ある特定の会員にとってログイン画面の認証の安全性は大幅に低下する。攻撃者の視点で考えてみよう。 攻撃者は,誰かの有効な会員番号と認証コードのセットを「できるだけ沢山、できるだけ容易に入手すること」を第一に考える。そこで,こうしたログイン画面に狙いを付け,会員番号を探り当てようとする。ログインできる会員番号を調べるために,認証コードを利用され易いものに固定したうえで,会員番号を順次変更してログインを試みる。不正ログインの手段ですぐに思いつくのは総当りや辞書攻撃による「特定の会員番号の認証コードの割り出し」だが,攻撃者は「安易な認証コードを設定している会員番号の割り出し」に発想を転換する。 さしあたり,認証コードは「123456789」や「111111111」などでよいだろう。後は会員番号を次々に変えて実際にログインを試行する。安直な認証コードであることは確かだが,実際にこうした認証コードを設定しているケースはそれほど珍しくない。攻撃者はおそらく短時間のうちにログインできる有効な会員番号を複数入手できるだろう。会員番号の割り当て規則や認証コードの条件などは入会手続きの際や会員になることで知ることができる。つまり,攻撃者の視点に気付けば比較的容易に問題点が見えてくる。 この問題への対策の一つは,会員に安直な認証コード利用の危険性を周知すること。同時に、認証コードに一定の複雑さを要求する方法が挙げられる。例えば設定できる認証コードに,一定の桁数と英数字記号の利用の両方を要求するなどシステム的な制限を設ける方法である。 次に,ログインした会員の識別にセッション管理メカニズムを利用するWebアプリケーションのぜい弱性を考えよう。最近でこそ、アプリケーション・サーバーが備えるメカニズムを使うサイトが増え,容易に推測できるセッションIDを使うケースはあまり見られなくなったが、図1(セッションID:user_ctl)のように容易に推測できるセッションIDを使っていると,セッションを容易にハイジャックされる危険性がある。 では、このセッションIDと画面の遷移制御を組み合わせて利用する場合のセッション・ハイジャックの容易さはどうだろうか。セッションIDと表示中の画面を関連付けて管理すれば,表示している画面からは直接遷移できない画面へのリクエストが発生した場合,Webアプリケーションが異常なリクエストと判断してエラー処理を実行。会員をログアウトさせるとともに当該のセッションIDを無効化することができる。このWebサイトでセッション・ハイジャックを成功させるには,セッションIDとその会員が表示している画面を割り出さなければならない。 それでもこの場合でも,前の例と同様に攻撃者の視点で考えると,セッション・ハイジャックを容易に成功させることはできる。例えば特定の画面(会員情報参照画面など一度表示できれば必要なものが入手できる画面)に的を絞り,あらかじめ推測してプールしたセッションIDを使って攻撃を繰り返す(図2)。 攻撃者は当該画面を表示するユーザーが現れるのを待てばいい。その日のセッションIDの値が取りうる範囲は攻撃者自身が会員としてログインすることでかなり絞り込むことができる。絞り込んだ値の範囲で繰り返し試行することで,総当たりするよりもはるかに容易に他人のセッションをハイジャックされてしまう恐れがある。 セッション・ハイジャックへの対策の一つは,推測が困難でユニークなセッションIDを毎回生成して利用すること,Webサイトの特質に応じた適切な期間で当該セッションIDをWebアプリケーション側で無効化することなどが挙げられる。そのためには,セッション管理メカニズムを利用する場合には自前で実装するのではなく,アプリケーション・サーバーなどが持つ仕組みを使う方がいいだろう。 前回の記事でも説明したが,見落としがちなぜい弱性をきちんと見付けるためには,攻撃者の視点でWebサイトをチェックすることが重要なポイントになる。 製品&サービス・ディレクトリ業務アプリケーション設計開発OS/DB/ミドルウエアサーバー/ストレージ |著作権・リンクについて|個人情報保護方針/ネットにおける情報収集/個人情報の共同利用について|サイトマップ| |
[ 68] こういう傾向は見落としがち - finalventの日記
[引用サイト] http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080329/1206746727
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2008/03/29 14:38 rice_showerさん、ども。沖縄というのは、台湾や朝鮮と歴史空間において滑らかにつながっているというのが私の基本的な実感なんです。これはそこが日本の植民地だ=コロニアルというった単純な見方ではないのですが、言うだけ誤解されるかな、と。現実の今では、台湾と朝鮮は別の国家になりました。沖縄もそうなる可能性があったのですが(当初米国はその方向を考えていたし、沖縄から信託統治志向の政府の可能性もあった)、そうなりませんでした。この滑らかさの中に微妙な多重の線引きがあり、たとえば左翼的な観点では沖縄は日本になったりアジアになったり加害になったり被害になったりします。右派ではまた微妙です(差別意識があるように思えますが)。右派左派いずれにせ国家ないし日本民族の視点を取るわけですが、こうした歴史に翻弄された周辺の連続性というのはとても複雑な問題があります。2.28事件や4.3事件は確かに日本の戦後史とは直接は関係ないのでしょうがある滑らかな全体のなかにはあります。満州やサハリンなどもうまく顧みられることはないかもしれません。ただ、うまく言えないけど、自分は沖縄生活のなかでいろいろ見て考えて、それは自分の人生にとってはよかったと思っています。ここまで自分は力足らずですね。 2008/03/29 15:31 アメリカによる沖縄独立策の失敗は、琉球共和国の領土に奄美諸島を含めてしまったことです。アメリカとしては、沖縄が十分な自立圏を確保できるために奄美を入れたのですが、奄美は、薩摩との付き合ひが長く、大和化してゐました。奄美側のほうに独立への反発がありました。そのうちに冷戦で情勢が変化し、沖縄・先島だけの独立では、自立圏としては弱く、このままは強引に独立させては、沖縄が不安定化するだけで火薬庫になり共産化しかねないといふことで、大和への併合といふ手続きを踏みました。この問題では奄美諸島の帰属問題が大きかったのです。 2008/03/29 16:23 ziomさん、ども。奄美の人の苦難の歴史はあまり知られていないというか沖縄の人も意外と知らないものだと少し思いつつ、教えていただいたリンク先を見るとその言及があり、ほっとというか少し安心しました。奄美と沖縄の関係はさらに微妙です。奄美が「大和化してゐました」はそういう面もあるのですが、経済的には長く沖縄に依存している部分も強くあり(実は薩摩藩のほうが対江戸政府との関係で経済・文化的に琉球に依存してました)、全体的には近代化の流れと鹿児島県という行政区割りのなかでそれほどは明確な自覚は持てなかったかとは思います。この問題、つまり沖縄の独立という問題ですが、パラオなどのように信託統治期間を設置してというのが原則的な流れでそれが内在的に難しかったのですが、その後いろいろ思うと台湾との関係があったでしょう。あまりこれも語られていない歴史ですが、先島は台湾の待避的な位置づけもありました。また国民党の米側ロビーも強く、当時の国民党の鼻息だと近隣に信託統治ができるのは非常にまずかったのではないかと思いますし、すでにその時点で日本本土側の実質軍事属国化ができていたので、台湾をカバーする軍事としての沖縄の地政学的な意味は、「当時は」という限定ですが、あったかと思います。ただ、実際の歴史はそれからベトナム戦争に流れ、沖縄はそのための基地になっていくのですが。 2008/03/29 18:41 奄美群島在住のわたくしが参りましたよ。島んちゅ的には、まぁグラデーションな理解がありますね。北行けば行くほど確かに薩摩に近いかもしれませんが、しょせん薩摩は植民地として征服した政府です。薩摩は琉球弧の島々から砂糖を搾取し力をつけた藩です。ゆえに島んちゅ達の薩摩に対するむかつきは群島に共有して見られる複雑な思いとなっています。なので奄美の人は未だ鹿児島県民ということに違和感を持ってる人は多いです。で、薩摩が来るまでは琉球文化圏でしたから、島の民話はどっちかというと琉球との関わりのものの方が多いです。薩摩は近代のシロモノですね、しかも明治期に伝統的な島の文化が破壊されたといっても過言ではない。とはいえ近代はそうやってもたらされたともいえますが。返還前は、沖縄、奄美とも日本への返還希望意識は強かった。奄美返還とともに強引に分断されてしまい、意識格差が残っていったという印象がありますね。沖縄の人からすると、沖縄本島から見える与論島は遥かに遠いヤマトの象徴となり、それは未だその海峡に現実の距離以上の距離感をもたらすことになったわけです。うちの島んちゅ曰く「韓国ドラマを韓国語で見てると島と共通の言葉が多い気がする」といっちょりました。あと華南的なものとか台湾的なものとかも文化的に見ると近いですね。だから明快な線引きって確かにないとも言えるし線引きするなら島宇宙で完結してるともいえる。うちの島ならうちの島の宇宙がすべてというか。自決の光景は、奄美においては島尾みほの物語にもその感覚的なものが出てきますね。軍は関与していたとも関与してなかたっともいえる意識の共存性があったともいえますが、なんつーか難しいなといいますか、うちの島でも自決覚悟で海岸の洞窟にみんな隠れたそうですよ。 2008/03/29 19:41 >>筆記体確かに近代〜現代を舞台とした映像作品では見ませんが,昔「シャーロック・ホームズの冒険」で,ホームズがきれいな筆記体でワトソンに走り書きを残していたのを観ました.当時ちょうど中学校に入りたてだったので,あんな字が書けるようにと練習した物です.今は筆記体なんて書きませんが.でも手書き診療録にサインする時は書くな.自分でも全く読めないけど. 2008/03/29 21:28 英語の正誤についての議論を、外国人たる日本人“だけ”で論じることの疑問を発信して十年くらい経ちます。このことって、せめてアメリカでビジネスや生活をした経験の人を巻き込まないのであれば、ただの紙面稼ぎではないかと愚考します。パソコンの普及でって、米英でのタイプライターの普及具合とかクリスマスカードとかバレンタインカードとか、データの収集には不足しないと思います。また骨董屋で古手紙が売られていますけど、そこにはどんな書体が使われているか、などなど。 2008/03/30 09:01 antonianさん、ども。先島とそれとこれも意外なほど忘れられているけど大東島の歴史というのはまたまた深いというかうまく調査されていない感じがしますね。すでに古老も鬼籍となり不明になっていくのでしょうね。なんか曖昧ですし、ナイチャーにはわかんないよとかつい言ってしまいそうになるけど、微妙すぎ。 2008/03/30 21:59 そうですね。大東島の人の「沖縄」観というのもまたうちなーんちゅとは異なりますね。八丈島などから移植して来た方達の島でもあったし、企業島だったという特殊な歴史があるので、沖縄伝統文化とはまた異なる文化と歴史をしょっていますね。だから「沖縄を考える」という時の大東島出身の方の意見は視点が違っていて結構面白いです。ほんとに島々でも微妙すぎて一様に言えないところがあります。 |
[ 69] japan.internet.com Webビジネス - マーケティング担当者が見落としがちな SEM の盲点
[引用サイト] http://japan.internet.com/busnews/20080110/8.html
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ここ最近、企業のマーケティング担当者にクチコミマーケティングが人気だ。書店にいくと、「CGM マーケティング」、「バズマーケティング」、「バイラルマーケティング」、「ファンマーケティング」など呼び方は違えども、どれもクチコミマーケティングを意図した内容の本が並んでいる。 かつては、半径数メートル数十人規模にしか届かなかったクチコミは、Blog、SNS、掲示板といったインターネット上に誕生したソーシャルメディアによって、リーチする範囲も広がり、数百〜数万人規模にまで影響をおよぼすようになった。 最近、筆者も仕事柄、こうしたクチコミマーケティングをテーマにしたセミナーに参加する機会があるが、同席した企業のマーケティング担当者から必ずといっていいほど飛び出すのが、「クチコミマーケティングを行ないたいが、どうしたらクチコミはコントロールできるのか」という質問である。 その瞬間、筆者は「ああ、またか」と思うのだが、質問を浴びせられた講演者は筆者以上にその思いを強くしているらしい。「クチコミはコントロールできません。その発想自体がクチコミマーケティングを失敗させる原因です」と語気荒く返答する。何度かそんなシーンを目にしてきた。 よくクチコミを最新の手法のように言う人がいるが、それは間違いだろう。大量生産・大量消費の時代が訪れる前、マスメディアも存在しなかった時代には、商品の売れ行きを左右する最大の要因は、商品の良さを除けばクチコミの存在だったと言えるだろう。 「○○通りで○○おじさんが焼くパンは格別だよ」、「○○テーラーの作るスーツは仕立てがいい」という具合にクチコミは広まっていったはずだ。 そうしたプラスのクチコミを発生させるためには、クチコミをコントロールするという発想自体がご法度だ。クチコミをコントロールしようとした時点で、クチコミはマイナスの方向へと向かう。 ところで、ここまでクチコミマーケティングの話をしてきたが、こうした現状は何もクチコミマーケティングに限った話ではない。SEM においても、企業のマーケティング担当者はこうした間違いを犯しやすい。それこそ検索結果の上位に表示されれば、ユーザーを自社サイトに引っ張ってきて、商品購入へとコントロールできるという発想だ。 正直に言わせてもらうと、決してそんなことはない。いかに検索結果の上位に表示されたとしても、検索結果に表示されるクリエイティブが魅力的で、ユーザーの検索意図に沿ったものでなければクリックさえされない。 また、サイトが魅力的で、ユーザーの検索意図に沿ったものでなければ、サイトを訪問したユーザーは商品購入どころか即座にバックボタンを押して逃げてしまう。もっと言えば、広告や Web サイトに独りよがりな企業の姿勢が少しでも見えれば、ユーザーは反感を抱き、企業イメージを損なう危険性すらある。なにしろ、最終的な購入者は検索エンジンではなく、感情をもった人間だからだ。 例えば、筆者は先日 Yahoo! で「うまいビール」というキーワードを検索した時に、次のような経験をした。検索結果に表示された広告は、ビール以外に、日本酒、焼酎、カクテルなど酒類の広告のオンパレードだ。 その時に筆者はお酒であればどんなお酒の情報でもいいと思って検索したわけではない。筆者が知りたかったのはキーワードで入力したとおり、「うまいビール」の情報だ。こんな時、表示された日本酒、焼酎、カクテルなどの広告に対して、人はどんな感情を抱くだろうか。 検索エンジンマーケティングを実施する際には、いかにユーザーに好かれてコンバージョンを獲得できるかという点も大事だが、いかに嫌われないようにするかという点にも意識をもたなければいけないだろう。そうでなければ、それこそさきほどの話のように、マイナスのクチコミを発生させてしまう可能性もあるのではないかと思う。 フォーティネットが Facebook 上で活動しているスパムについて注意を促している。乗っ取られたアカウントがウォール上でスパムメッセージを掲示していることがあるとの報告書を発表した。 |
[ 70] プロジェクトマネージャーがつい見落としがちなことって何だろう?:コラム(終了) - CNET Japan
[引用サイト] http://japan.cnet.com/column/itm/story/0,2000055912,20054449,00.htm
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Mochal 氏の記事を紹介して、今回で3回目となる。理想論を並べ立て「失敗は許されない、綿密な計画を立てろ」と結論づける学者も多いが、彼がプロジェクトマネージャーに示唆する方法論は非常に実践的だ。彼の一貫したスタンスは「プロジェクトは流動的だ」というもの。「スコープを変えないようにするにはどうするか」よりも「うまくスコープを変えるにはどうするか」、「作業が遅れないようにするにはどうするか」よりも「個々の作業は遅れるだろうが、全体が遅れないためにはどうするか」という点に着目しているのがおもしろい。 どんなプロジェクトでも、作業の進捗度合いを把握するために、進捗報告書を管理し、進捗会議を開く。そこでは作業の進捗度合いを「パーセント」で報告するのが普通だ。詳細設計工程があと少しで終わりそうだから「90%完了」など、誰もが書いたことがある数字だと思う。Mochel氏はこの「パーセント」を槍玉にあげる。自分の担当分が遅れ気味の時に、冷静かつ正確に「パーセント」で進捗度合いを表現できるだろうか?あなたが完璧なエンジニアなら、正確なパーセンテージを提示できるだろうが、誰もが完璧というわけではない。進捗が思わしくないとわかっていても、ちょっと色を付けて報告してしまう。このような経験は誰にでもあるはずだ。こうしてみると、報告書に書いてある「パーセント」が、いかに主観的な物であるかに気付くと思う。 4カ月かかるプロジェクトの3カ月目で、進捗率「75%」と報告を受けて安心していては駄目だ。かといって、「本当に75%なのか?」と会議の席上で追求しても無駄だろう。「いいえ実は・・・」と答えるメンバーなどいるわけがない。本当に75%進行しているのかもしれない。そうでなければ、担当者は75%と誤認しているか、ちょっと(あるいは大幅に)数字を誤魔化して、残りの1カ月で遅れを取り戻せると確信しているかのどちらかだ。いずれにせよ、4カ月が経過してみないと真実はわからない。作業単位が大きすぎるから、このような問題が起きる。Mochel氏は1週間から2週間程度の作業単位を推奨している。そうすれば、早めに作業計画を見直すことができるようになる。 今回の彼の主張は、「作業計画は頻繁に見直す。また、見直せるような仕事の進め方をする」ということだ。プロジェクトが計画通りに進まないのは当たり前、見直すためのオプションを用意しておこう。前回紹介した、Mochel氏の記事「突然プロジェクトを頓挫させてしまうものは?」も併せて読んで頂ければ、彼の哲学をより深く理解できること思う。 どんなプロジェクトでも、初期の段階では、プロジェクトマネージャーがこれから取りかかろうとするプロジェクトを注意深く定義し、その計画を立てなく てはならない。そして、この作業を終えると出来上がるのが、 プロジェクト定義書だ(「プロジェクト憲章」という言い方をされることもある)。また、プロジェクトの計画立案のほうは、プロジェクト作業計画という 書類にまとめられる。この作業計画こそ重要なツールで、それがないとプロジェクトマネージャー自身も、そしてチームのメンバーも、プロジェクトを完了させるために何をする必要があるのかが判らなくなってしまう。さらに、いったん出来上がった作業計画でも、時々確認せずに放置しておいたら、当初の計画から逸脱してしまう恐れもある。そして、このことがプロジェクトの失敗を招くつまづきとなり得る。今回は、効果的に作業計画を管理し、よくある失敗の原因を回避するためのやり方について説明する。 いったん作業計画ができあがったら、今度はプロジェクトの規模に応じて、次の打つ手を考えよう。小規模プロジェクトの作業計画なら、それほど形式張ったものでなくても作れてしまう。反対に、大規模なプロジェクトの場合には、以前に手がけた同類のプロジェクトでつくった作業計画を元に、新しい作業計画を立てるか、あるいWBS(Work Breakdown Structure: 作業内容分解)テクニックを使って、まったくゼロから計画するのが普通だ。WBSは、手がけるプロジェクトをまず高度な視点から眺め、次にそれをより小さな断片にまで分解して、すべての作業の中身やその分量をすっかり把握できるようにするテクニックを指す。 このWBSまで済ませれば、それで作業計画はお仕舞いと考えてしまうプロジェクトマネージャーがなんと多いことか。だが、いったんつくった作業計画をその後も更新することを忘れてはならない。もしそれを怠ると、プロジェクト全体の成否に関わることになりかねないからだ。次にあげるのは、そんな、更新がおろそかになっていることを示す具体的なサインだ。 プロジェクトを完成させるまでに、どんな作業が残っているかを、プロジェクトマネージャーが正確に答えられない。 プロジェクトチームが約束の納期と予算を守って、プロジェクトを完了しそうかどうかを、プロジェクトマネージャーがはっきりとわかっていない。 チームのメンバーが、次に何をする必要があるかを(あるいは、いま何をしているべきなのかさえ)はっきりとわかっていない。 要するに、プロジェクトマネージャーが作業計画をつくりながら、しかしその時点までの進捗状況をよく理解しておらず、また今後更にどれくらいの作業が残っているかを把握していない場合には、そのプロジェクトがトラブルに陥っているということである。こうした事態が発生すると、最も重要な作業に対し てプロジェクトチームのリソースを効率よく使うことができない。そして、ついには、チームのメンバーが納品間際になって、実はもっとやらなくてはならない作業が残っていることに気付くといったことになる。また、もっと手前の段階で仕上げておくべきことが終わっておらず、この時になって作業のやり直しをしなくてはならない箇所があることを発見するかもしれない。 作業計画を管理していくにあたってよく起こる問題には事欠かないが、そのなかには次のような事柄も含まれる。 プロジェクトマネージャーが、作業計画を更新することはするが、ただしその間隔が空きすぎる--たとえば全体で6カ月かかるプロジェクトで、2カ月毎 にしか更新しない、といったことが時々ある。この場合の問題は、いざ正式に計画を更新しようという時には、すでにいくつかの作業の漏れがでているかもしれないということだ。それに加えて、スケジュールを超過していたり、予算をオーバーしており、さらにそれに気付くのに時間が掛かりすぎた場合は、すっかり手遅れになっていて、もはや遅れを取り戻したり、超過を吸収したりできない状態になっているかもしれない。 どの作業にも本来なら締切があるはずだ。作業が時間通りに終了していれば、問題はどこにもない。いっぽう、作業が締切までに完了していない場合には、「何パーセントまで作業が進んでいるか」と尋ねることが多い。けれど、この質問に返ってくる答えは、とても主観的なものだ。だから、もっといいのは、単純に「いつまでにその作業が終わるか」と尋ねること。プロジェクトがトラブルに陥っていないかを見極める際には、この質問で得られる答えが役に立つだろう。 一週間の終わりまでに終わる作業をチームメンバーの誰かに割り当てれば、その週の終わりには作業が順調に進んだかどうかがわかる。けれども、四週間後まで終わりにする必要のない作業となると、万一遅れが生じても、随分後になるまでその遅れに気付けなくなる。たしかに、作業を割り当てられたメンバーは「25パーセントまで終わった」とか「50パーセント完了」と答えはするだろう。だが、これはとても主観的な答えである。 プロジェクトが予定通りに進んでいるかが確実にわかるのは、実際に四週間で作業が終わった、その時だけだ。そして、これだと随分長い間進捗度のはっきりしない期間が続いてしまう。一般的には、大規模なプロジェクトの場合、作業の単位を二週間かそれ以下になるようにすること。また小規模なものであれば、一週間のほうがいいかもしれない。こうしておけば、万一スケジュールに遅れるようなことがあっても、すぐにそうと判る。 できることなら、作業計画が使い物にならないほど古くなり、そしてプロジェクトの進捗がどうなっているのかを正確につかんでいないというような状況には陥りたくない。だが、現実にそんな状態になってしまったら、その時まずやるべきことは、一歩後ろに下がって、作業計画を改めて更新してみることだ。そのためには次のようなことをする必要がある。 チームメンバーと一緒になって、残りの作業全部を洗い出し、それを終えるのに必要な手間も見積もり直す。手持ちの作業計画をとっかかりにすることは可能だが、しかしプロジェクト完了までに必要な残りの作業全部を、改めて確認しなくてはならない。 約束通りの予算と納期を守れるかどうかを判断する。もしできそうにないなら、クライアントに掛け合って、期待を外さないようにプロジェクトを完了するための方法について相談してみよう。もしそれも不可能となれば、その際には新たに立て直した作業計画にもとづいて、クライアントの期待を改めさせる必要がある。 作業計画を更新する必要に気付いた時には、すでにプロジェクトが困難な状態に陥っていたということもよくある。その時点で作業計画を更新しても、自分たちがどれほど困った立場に置かれているかを思い知らされるだけだ。それならば、定期的に更新しておくほうが、少々面倒でもずっといい。毎週更新ならベストだが、大規模なプロジェクトではおそらく隔週ごとの更新でも問題ないはずだ。 トラックバック一覧からリンクされているウェブページはこの記事にリンクしている第三者が作成したものです。内容や安全性について当社では一切保証できませんのでご注意下さい。 ※サービス名をクリックするとこのページをブックマークできます。また、人数をクリックするとブックマークしている人やコメントを一覧できます。なお、サービスによってはログインが必要な場合があります。 コールセンターのサービスレベルは検索スピードで決まる!【札幌市の自治体CRM戦略のカギを握る検索技術】 増え続けるファイルデータ。高まるデータ保護と事業継続への要求。データ可用性とデータ保護に優れ、かつコスト効率の高い分散型エンタープライズ環境を実現するためのヒントとは? 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