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[ 630] 異例の売れ行き「初音ミク」 「ニコ動」で広がる音楽作りのすそ野 - ITmedia News
[引用サイト] http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/12/news035.html
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自作曲を萌えボイスで歌ってくれるソフト「初音ミク」が、開発元も「ありえない」と驚くほど売れている。「ニコニコ動画」が火付け役。萌えるキャラ設定と高度な技術が絶妙に組み合わさり「歌を作ってみんなに公開する」という行為のハードルを下げている。 「かわいい」「うまい」「まるで違和感がない」――バーチャルアイドル「初音ミク」が歌った楽曲が、「ニコニコ動画」で人気だ。初音ミクはメロディと歌詞を入力すると、合成音声で歌う楽曲制作ソフト。うまく設定してやると、合成とはにわかに信じられないほどなめらかで自然に歌い上げる。 初音ミクは8月31日の発表以来、試聴コンテンツのクオリティーの高さがネットで話題になった。さっそく購入したユーザーは、楽曲を制作して「ニコニコ動画」「YouTube」に次々にアップ。そのクオリティーの高さに驚いたユーザーがまたソフトを購入するといったサイクルで、人気がふくらんできた。 佐々木さんによると、自作楽曲を手軽に共有できる環境がネット上に整ったことで、音楽制作ソフト市場がここ最近拡大を続けているという。初音ミクは音楽だけでなく、歌詞も一緒に制作・公開できる。「日記のように気軽に歌を公開してもらえれば」 「声は体の一部。キャラクターを設定して“体”を明確にすることで、声のリアリティも増す」。ソフトにキャラクターを設定したのは、そんな思いがあったから。コンセプトは「未来的なアイドル」。VOCALOIDという未来を感じさせる技術のイメージを重ねた。 まだ見ぬ未来から、初めての音がやって来る――そんな思いを込めて「初音ミク」と名付けた。身長158センチ、体重42キロという設定にはあまり“色付け”していないという。「ユーザー1人1人が声の印象からイメージをふくらませてもらいたかった」 キャラクターデザインは「SFにあるような、人間と電子パーツのハイブリッド生命体」をイメージ。衣装の一部に、ヤマハが1980年代に発売し、世界でブレイクしたFM音源方式のデジタルシンセサイザー「DXシリーズ」のパーツデザインを採用した。「最新技術による最先端のサウンドとして広く認知されて欲しいとの願いを込め、ヤマハの担当者を説得して使わせてもらった」 初音ミクの音声を担当したのは、「ときめきメモリアルONLINE」の弥生水奈役や「つよきすCool×Sweet」の蟹沢きぬ役などで知られる声優の藤田咲さん。当初は声優ではなく、かわいらしい声の歌手10人ほどにオファーしていたが、「自分のクローンが作られる」「オリジナル作品のカバー曲がはんらんしてしまう」などと敬遠されるケースが多く、なかなか折り合いが付かなかった。 そこで「かわいらしい声のエキスパートであるプロの声優さんの方がいい結果を得られるのでは」と発想を転換。大手プロダクションに飛び込み営業をかけて男声・女声合計約500人分の声優の声を何度も聞き込み、コンセプトに合う声を絞り込んでいった。「声優さんはアニメのキャラクターを演じる感覚を持っているため、理解してもらいやすかった」 ニコニコ動画では、初代VOCALOID「MEIKO」を使った動画がすでに人気だった。佐々木さんは「初音ミクもニコニコの視聴者の方々に愛されてほしいと淡い期待を寄せていた」としながらも「ニコニコは私のような制作・販売サイドの社員が邪念をもって接してはいけない『聖域』のように感じている」と謙虚だ。 販売目標は「見失った」という。「現時点で、音楽制作ソフトとしてはありえない記録的な本数なので……。むしろ今回の販売本数に気をとられず、新しいシンガーや、操作を分かりやすく解説した本などを充実させて、末永く愛用していただける楽しいVOCALOIDを作っていきたい」 バーチャルアイドルはあと2作展開する予定だ。第2弾はかわいらしくパワーのある声質で、リスナーが元気になるようなアイドル、第3弾はクールなアイドルになる可能性が高いといい、「ニコニコ動画で人気の声優」を起用する可能性もあるという。並行してアイドル以外の企画も展開したいという。 「個人的には、正統派の女声ソプラノ歌手や癒し系歌手、リアルタイム・キーボード演奏にも最適化したソフトなども作っていきたい。最終局面として目指したいのは、カルカヤマコトさんのような、日本人離れした超個性的なシンガーを起用して、音声合成のイメージの限界を超えること。実現には何十年もかかってしまうかもしれないが……」 自作のメロディや歌詞を入力すると、16歳のバーチャルアイドル「初音ミク」が萌えボイスで歌ってくれるソフトが登場した。 ヤマハは、歌詞と音符を入力すると人間の歌声を自動合成するソフト「VOCALOID」を開発したと発表。実際の人の歌声から収録したデータベースをもとに合成するため、元の歌声の性質を残したリアルな歌声を合成可能だという |
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